賃貸物件を契約するときは、さまざまな初期費用が必要です。
合計すると大きな出費になるため、内容についてしっかりと理解しておきましょう。
今回は賃貸物件をお探しの方に向けて、初期費用のひとつである「前家賃」とは何か、メリット・デメリットもご説明します。
賃貸物件を借りるときは初期費用がかかる!前家賃とはどのような費用?
「前家賃」とは、その月の家賃を前月中に支払う方法のことです。
たとえば6月の家賃なら、5月の末日までに支払います。
これに対して、当月の家賃を当月中に支払う方法は、「後家賃」と呼ばれます。
ただし最近は、ほとんどの賃貸物件が前家賃なので、後家賃の物件は少ないでしょう。
ですから契約のときも、初期費用として前家賃が必要です。
もし5月の半ばに契約した場合は、5月の家賃と6月の前家賃を初期費用として支払います。
また初期費用には、他にも仲介手数料や敷金・礼金など、多くのお金がかかります。
それぞれの相場は、仲介手数料が家賃の0.5~1カ月分、敷金と礼金がそれぞれ家賃の1カ月分と言われていますから、覚えておきましょう。
さらに火災保険料や、鍵を交換する場合はその費用も必要です。
これに前家賃も加わりますから、金額をしっかりと確認して、支払いの準備をしておきましょう。
賃貸物件の初期費用として必要な前家賃のメリット・デメリットとは?
前家賃を支払っておくと、退去するときに、その月の家賃を支払わなくてもよいことがメリットです。
退去月の家賃は、前の月にすでに支払っているからです。
次の住まいのためにお金が必要だと考えられますから、出費を抑えられて助かるでしょう。
ただし、入居時の初期費用が多くなってしまうことはデメリットです。
初期費用では仲介手数料や敷金・礼金の他にも、火災保険料や鍵の交換費用など、さまざまなお金がかかります。
すべてを合計した相場は、家賃の4.5~5カ月分と言われているので、家賃が7万円の物件だと約30~35万円が必要です。
さらに引っ越し費用や、家具家電などを買うお金も必要です。
ですから、トータルでどのくらいかかるのかをきちんと計算して、しっかりと準備しておきましょう。