畳がある賃貸物件では、退去の際に畳の交換が必要になった場合、大家さんと借主との間で費用に関してトラブルになることがあります。
「どちらが交換費用を支払うのか」については、ケースによって違いますから、賃貸物件で生活する上での注意点として知っておくとよいでしょう。
そこで今回は、賃貸物件をお探しの方に向けて、賃貸物件の畳の交換についてご説明していきます!
賃貸物件の畳を交換する費用は誰が負担するの?
普通に生活していてもついてしまう傷や汚れなど、経年劣化によるものについては大家さんが負担するのが一般的です。
しかし借主の不注意や掃除を怠ったことが原因のものについては、多くの場合、借主負担として請求されます。
このような内容は賃貸借契約書に記載されていますから、契約の際にまず確認しておくことが大切です。
では借主負担となる具体的なケースを、いくつかご紹介しますね。
●飲み物や食べ物をこぼしてシミになった
●タバコの火で焦がした
●畳の上で重い家具を引きずったため表面が切れてしまった
これらのケースは経年劣化とは言えませんから、交換する費用は借主が負担することになるでしょう。
賃貸物件は、大家さんが所有している部屋を借りているわけですから、不注意で汚したり破損したりしないように、普段から注意することが大切ですよ。
賃貸物件の畳を交換する方法と費用の相場をチェック!
畳の交換と聞くと、すべて新しいものに取り換えるようなイメージがありますよね。
畳をきれいにするための方法としてよく使われるのは、次の3つです。
裏返し
痛みや汚れが軽度の場合に、「畳表」と呼ばれる表面の部分を裏返して張り直す方法です。
1枚あたりの相場は4,000円ほどと、比較的リーズナブルなので、表面だけの汚れの場合はこの方法がよく使われています。
表替え
「畳表」を新しいものに張り替える方法です。
1枚あたりの相場は7,000円から10,000円ほどで、畳表の裏側まで傷んでいる場合や、畳を購入してから5年以上経過しているものについては、「裏返し」よりもこの「表替え」をおこないます。
新調
新しい畳に交換する方法です。
素材にもよりますが、1枚あたりの相場は7,000円から2,0000円ほどです。
また古い畳の処分費用も請求される可能性があります。
このように、畳の状態によって方法が違いますから、まずは業者に見積もってもらい、どの方法で交換するのか大家さんと相談するとよいかもしれませんね。