賃貸物件を契約するとき、賃貸借契約書が必要になります。
名前は知っていても、難しそうな内容にどこを見るべきなのか戸惑ってしまいますよね。
そこで今回は、賃貸借契約書や重要事項説明書とは何か、見ておくべきポイントを解説します。
賃貸契約で欠かせない賃貸借契約書や重要事項説明書とは?
賃貸物件を契約するときには下記のような流れでおこなわれるのが一般的です。
●1.不動産会社による重要事項説明書の説明を受ける
●2.重要事項説明書に署名捺印
●3.不動産会社が賃貸借契約書を提示する
●4.賃貸借契約書に署名捺印
賃貸借契約書が正式な契約書ですが内容がわかりづらいため、借主がわかりやすいようにまとめられたのが重要事項説明書です。
宅地建物取引法によって、不動産会社は契約前に重要事項説明書の説明が義務付けられています。
重要事項説明書には、借りたい物件の部屋の状態や家賃額、支払い方法などさまざまな条件が記載されています。
よく内容を確認して、重要事項説明書の内容に納得したら署名捺印しましょう。
次に提示される賃貸借契約書は、賃貸物件を借りる正式な契約書です。
基本的には重要事項説明書と同じような内容ですが、内容が違っていた場合に賃貸借契約書の内容が優先されるため、しっかりチェックしなければいけません。
賃貸契約時の重要事項説明書と賃貸借契約書のポイントは?
さまざまな条件が記載されている重要事項説明書と賃貸借契約書ですが、特に以下の点を確認しておくことでトラブルを回避できます。
諸費用の確認
賃貸物件を契約するにあたって、家賃や共益費、敷金、礼金などさまざまな費用が必要になります。
他にも鍵交換費用や更新費用などがかかる場合もあるため、金額に間違いがないか、支払時期なども確認しておくべきです。
敷金の清算や原状回復義務について
解約時の敷金については特にトラブルが発生しやすいため、しっかりチェックしておかなければいけません。
国土交通省のガイドラインには、普通の生活での汚れや破損は大家さんが負担するのが原則と書かれています。
しかし、なかには特約でガイドラインと異なる原状回復が必要と求められるケースもあります。
トラブルに発展しないように、特約の内容にも注意しましょう。
解約時の流れ
契約した賃貸物件を解約したいときの流れも確認しておくと安心です。
見落としやすいのが解約通告期間で、解約通告をいつまでにおこなわなければいけないか記載されています。
物件によって1か月前や2か月前など期間が異なるため、事前に確認しておくことで無駄な家賃を支払わずに済みます。