賃貸物件を借りる際は、ほとんどの場合原状復帰の契約を交わします。
そのため、退去する際に床や壁に頑固な汚れが残っていると、清掃費を請求されてしまうことがあるのです。
そこで、今回は賃貸物件のフローリングで発生するカビと変色の掃除方法をご紹介します。
賃貸物件を探している方は、将来的な節約のためにも覚えておきましょう。
カビが発生した賃貸物件のフローリングの掃除方法
梅雨などの湿気の多い時期にフローリングに発生する黒ずみや白いシミは、繁殖したカビによる汚れです。
特にこの時期は、布団やカーペットを敷きっぱなしにしていると湿気がこもって一気に繁殖します。
フローリングに発生したカビには中性洗剤とアルコール除菌スプレーの2つが効果的です。
まず、中性洗剤をカビに吹きかけて5~10分程放置します。
時間が経過すると徐々に洗剤が浸透してカビが浮き上がってくるので、濡らした雑巾で洗剤ごときれいに拭き取ってください。
拭き残しがあるとフローリングを傷めてしまうので気を付けましょう。
また、洗剤を浸け置く時間があまりに長いと、やはりフローリングを傷めてしまう恐れがあります。
注意書きをよく読んで、既定の時間をしっかり守りましょう。
洗剤を拭き取ったら、アルコール消毒スプレーを少量吹きかけて乾拭きします。
こうすることで目に見えないほど小さなカビも取り除けますが、一度に大量のアルコール消毒スプレーを吹きかけると変色してしまうので注意してください。
掃除では落とせない!変色した賃貸物件のフローリングの修繕方法
フローリングの変色は水分、紫外線、化学反応の3つが主な原因です。
変色してしまったフローリングは、基本的には洗剤などでは修繕できません。
もっとも手っ取り早いのは変色した部分を工具で削り取り、そこに元の色合いを再現するように補修するという方法です。
リペアと呼ばれるこの方法は繊細な作業なため、きれいに仕上げられる職人さんに作業をしてもらわないとリペア部分だけ悪目立ちしてしまうことがあります。
リペアは1か所あたり3万円~5万円の費用がかかります。
ほかには重ね張りと張り替えという、新しいフローリング材を使う方法も有効です。
重ね張りの場合は、現在使用されているフローリングの上から新しいフローリング材を重ねます。
フローリングの撤去と処分費用がかからない分コストを抑えられ、1平米あたり1万円程度で行えます。
一方張り替えは既存のフローリング材を取り除いて、新しいフローリング材を張るという方法です。
1平米あたり2万円ほどかかることもあり、部屋全面を張り替えるには数十万円の費用が発生します。
こういったフローリングの変色の修繕作業は、入居者ではなく大家さん側で費用を負担するケースもあるので、必ず事前に大家さんや管理会社に相談しましょう。